木浪議長メッセージ第2回 2024年 年頭所感

明けましておめでとうございます。
平素より、日建協活動に対し、多大なるご理解とご協力を賜り深く感謝申し上げます。
新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年を振り返ると、建設産業では社会経済活動の正常化が進んだことによる国内景気の 持ち直しに加え、防災・減災、国土強靭化のための 5 か年加速化対策の推進などにより、 政府建設投資、民間建設投資ともに底堅く推移した一年となりました。また、2024 年 4 月 に適用される罰則付き時間外労働の上限規制を目前に控え、これまでになく政労使が一体 となって働き方改革や建設 DX の推進に取り組んできたことで、私たちの労働環境は着実 に改善しつつあります。しかしその一方で、36 協定や目標に定められた時間を守るために、 勤務時間を過少申告する方が一定数おり、適正申告の必要性を訴えていく必要があると感 じています。

日建協では、この先の建設産業の「あるべき姿」や「ありたい姿」を描いた『日建協ビ ジョン2030 誰もがいつまでも働ける 誰からも誇りに思われる産業』を掲げていま す。2024年は時間外労働の上限規制適用をチャンスと捉え、これまで建設産業におけ る長年の課題であった長時間労働の是正や4週8閉所の推進による労働環境の改善に加え、 将来の担い手確保を見据えた処遇の向上をはかるため、建設産業のみならず、一般社会も 巻き込みながらビジョンの実現にむけて邁進してまいります。

私たちが働く建設産業はいま大きなターニングポイントを迎えています。未来に誇れる 魅力ある建設産業を創るためには、産業におけるすべての企業、またそこで働く私たち一 人ひとりが強い意志を持って働き方改革に取り組んでいく必要があります。これまで積み 上げてきた活動を進化させながら、ともにさらなる一歩を踏み出しましょう。