東西組合細見 neo12/飛島建設労働組合

左より 渡邊副執行委員長兼組織部長(日建協派遣)、西野副執行委員長 兼制度部長、小野書記長、祖父江執行委員長、名取広報部長、松本福祉部長、左上 大戸賃金部長

1883年(明治16年)に飛島文次郎が「飛島組」を創業し、「福井城城郭取り壊し工事」に携わり、請負業者としての第一歩を踏み出しました。1965年(昭和40年)に社名を飛島建設株式会社と改称し、特に土木工事においてはトンネルやダムなどの大型工事を数多く手がけています。2023年(令和5年)の創業140周年を控え、近年では建設業の枠を超えて、社会の多様なニーズに応えるスマートソリューションサービスや、デジタルトランスフォーメーションを積極的に推進しています。
飛島建設労働組合は、1968年(昭和43年)4月に結成されました。「組合員とその家族がゆたかになること」を基本理念として、組合員のニーズを把握し、より働きがいを持って働ける職場環境を実現すること、私たちとその家族の生活がゆたかになることを目指して活動しています。


◆設立:1968年4月(昭和43年4月)     ◆本部執行委員数:7名
◆支部数:7支部             ◆組合員数:865名(2022年1月1日現在)
◆組織率:73%              ◆執行委員会:月4回(毎週木曜日)


労使協働で働き方改革を推進する

働き方改革については、「ダイバーシティ推進委員会・本社働き方改革実行委員会」に参画し、会社が策定したロードマップにもとづき、時間外労働の削減目標や作業所閉所の達成状況を確認するとともに、総労働時間の削減にむけた取り組みを進めています。
また、会社幹部と組合本部の委員長が一緒に各支店と作業所を訪問し、時短・休日取得・社員の健康管理などの取り組み状況をチェックする「職場環境改善パトロール」を実施しています。
時間外労働の上限規制適用が迫るなか、労使協働で働き方改革を推進する必要性を強く感じています。

広報誌の企画で組合本部のOBから学ぶ

祖父江委員長

2020年度から、組合活動への関心を深めるための情報発信として、広報誌『いしずえ』で組合本部OBへのインタビュー企画をはじめました。現在まで副社長、監査役、管理本部長と3回実施しており、インタビューを受けたOBが次の人を指名するリレー形式で継続しています。「本部役員を経験して良かったことは?」「現在および今後の組合について思うことは?」「これから本部役員になる人に一言」などについて、今の組合役員だけでなく、組合員にとっても大変参考になる多くの貴重なお話やアドバイスを聞くことができており、好評を得ています。
また、コミュニケーションを深めるための企画「組合員の日常」で、組合員が休日に趣味を楽しむ様子などを紹介する記事を発信しており、こちらも大変好評です。
両企画とも前任委員長を中心とした本部役員の企画立案によるものであり、その意志を受け継ぎ今後も継続していきたいと思っています。

コロナ禍でも着実に組合員からの要望に応える

小野書記長

新型コロナウイルス感染症拡大にともない、今年度から各種感染症の予防接種に要する時間を就業時間として取り扱うことになりました。また、ワクチン接種の副反応により自宅での安静や治療・通院が必要になった場合は特休扱いとするよう、制度が変更されました。これらの制度変更は、労使協議の場で支部から会社に働きかけたことで実現したものです。
さらに2022年1月より、会社と共同で資金を拠出して運営する共済会事業の福利厚生策の一環として「ベネフィット・ステーション」を導入しました。これも多くの組合員からの要望に応えて実現したものであり、まずは幅広く活用してもらうため、労使が協働してさまざまな情報発信をしていく予定です。


今回の取材をつうじて、執行委員のみなさんが、会社や支部組合員とのコミュニケーションや協調性を重視し、ともに協力しあって組合活動に取り組んでいる様子が伺えました。取材にご協力いただきました祖父江委員長、小野書記長、ありがとうございました。日建協はこれからも、飛島建設労働組合の活動を応援していきます。