続・東西組合細見 18 ― JSユニオン

左から鈴木さん(専従書記)、佐藤中央書記次長、田中
中央執行委員長、鳴海中央書記長、野口中央書記次長

日本総合住生活(株)は昭和36年の設立以来、UR都市再生機構(旧住宅公団)が供給する賃貸・分譲住宅団地約100万戸の管理を行い、団地の居住者に『安心・安全・快適』な住まいを提供してきました。

JSユニオンは、今年7月で昭和47年の中央本部結成より40周年を迎えました。現在は、全国で東西2支部(東京・関東・大阪・名古屋・福岡の5ブロック)となっています。 会社と組合本部は千代田区神田錦町にあり、JRの神田駅、地下鉄の竹橋駅、大手町駅、小川町駅など、どの駅も利用可能で非常に便利な場所に位置します。


● 設 立 : 昭和47年7月21日     ● 組合員数 : 811名(2012年9月1日現在)
● 支部数 : 2支部     ● 本部執行委員数 : 19名     ● 中央執行委員会 : 月1回


全ての活動に真面目に取り組む

田中中央執行
委員長

JSユニオンの特色は全ての活動に真面目に取り組む姿勢だと思います。本部においては労働協約交渉や春闘交渉をはじめとした労働条件全般の改善の取り組みを主に行い、支部では職場における諸問題の改善への取り組みを中心に行っています。

また、支部ごとに、毎月組合員一人ひとりの時間外労働や振替休日の取得状況の確認を行い、例えば36協定について、協定時間を延長する場合には、その理由について会社側と必ず協議します。地道な活動ですが、真面目に取り組むことで、結果的に残業時間の削減や休日取得の増加につながるものと考えています。

ワーク・ライフ・バランスの実現に向けて

機関紙
「スクラム」

しっかりと働くためにも、健康や家族のためにも時短に向けた取り組みは非常に重要です。一方で充実した生活を送るためには賃金等をはじめとした労働条件の改善も欠かせないと思います。

また、ワーク・ライフ・バランスの実現には、業務の効率化も大事だと考えています。今行っている業務について、支部ごとに各部署で実践している業務効率に関するアイデアや意見を吸い上げて、本部で会社全体に水平展開する活動を行っています。

建設産業の魅力化について

鳴海中央書記長

まず、適正な労働条件を整えることが第一です。ワーク・ライフ・バランスが当たり前に実現できる制度等の整備が欠かせず、また出来あがった制度を上手に活用できるよう個々の業務における問題や職場環境における要望をくみ取り、整えていくことが我々の役目だと思っています。また、男女問わず「当たり前に」能力を発揮できる環境整備も建設産業の魅力化に向けた取り組みだと思います。JSユニオンにおいても、育児をサポートする制度について重点を置いて取り組んでいます。

今後の課題

加入する組合員は年齢層が幅広く、また職種や雇用区分等が多岐にわたっています。様々な価値観があるなか、みなさんの要求要望を最大限に生かし反映させられる組織づくりが今後の課題です。

現在、社員においては高い組織率を維持しているものの、オープンショップであるため、特に有期雇用者においては非組合員の方も多く存在します。会社との交渉の発言力を高めるためにも組織率の向上は常に課題の一つです。

やわらかで丁寧な話しぶりの田中委員長と、明るく笑顔を絶やさない鳴海書記長のお二人が、組合活動に対しとにかく真面目に取り組んでいる姿勢が印象的でした。
JSユニオンのみなさんの活動が実り多きものとなるよう日建協も応援しています。