AIで課題解決へチャレンジ ・・・ 2018年度 女性技術者会議 in 大阪

日建協では2009年度より女性技術者会議を開催しています。今回は甲南大学の北居教授をお招きし、「Solution Focus ~解決志向という発想改革~」 と題して、講義とともにグループワークを行いました。

講師紹介
北居 明 甲南大学経営学部 教授
研究テーマ : ・組織行動・組織文化・組織開発

北居教授は主に組織に関しての研究を行っており、組織行動に対して、問題の原因に着目せず、強みや解決に焦点を当てたアプローチをしています。

初の大阪での開催。過去最多の41名の女性技術者にご参加いただきました。

 

来賓あいさつ
国土交通省 近畿地方整備局 建政部建設産業第一課 課長補佐
川内 勝嘉

内閣府男女共同参画局推進課長
田平 浩二 様より メッセージをいただきました。

組織の好循環を生む課題解決
~着眼点を変えてAIの実践

今回はAIを手法としたインタビュー形式でのワークをつうじて、課題解決の方法を実践してみました。一般的には、何かを解決しようとするときには、「何が問題か」 という 「問題志向」 のアプローチでした。しかしそのような手法は、犯人探しから対立や相互不信を生み、効果が得られない場合があります。
一方、理想像にフォーカスする 「解決志向」 の場合、相互信頼が生まれ、情報共有や新たな発見が生まれる可能性があります。その好循環を生み出すプロセスが 「AI=未来志向の問いかけ」 です。
ここでは作業所での課題を例示し、「問題志向」 と 「解決志向」 の違いを比べてみます。

ここでは課題に対して 「原因の追究=(問題志向) 」 から始めた事例と、閉所ができている状態 「理想像の模索=(解決志向) 」 から始めた事例を対比してみました。一番重要で難しいのは理想像を描くことと、未来志向の問いかけです。今回のグループワークでは、「AI」 の手法にトライしてみました。

グループワークでAIを実践!!

職種ごとのグループ内でペアを組み、インタビュー形式でAIを実践しました。

ポイントは 「何で10点じゃないのか?」 ではなく、「どうしたら1点加えられるか」 という問いかけです。

グループ発表 「理想の職場未来図」

AIによって得られた理想の姿をグルーピングし、「理想の職場未来図」 を作成しました。それぞれの職種により特徴のある未来図となりました。

グループ発表のイメージ図をまとめ、PDFにしました。こちらをご覧ください。

参加者の感想を紹介します

◆ 「自分の業務を解決志向で考えていく、今回のテーマは使えると感じた」
◆ 「仕事以外の家庭生活、子育てなどにも応用できる手法であった」
◆ 「職種毎に班分けされていて、より深い討議ができて良かった」
◆ 「同業他社の女性同士で話し合うことが、新鮮で貴重な体験でした」

終わりに

今年度の女性技術者会議のテーマは、女性に限らずどなたでも活用できます。参加者からはポジティブな感想が多く、日々の業務にも役立てられるのではないでしょうか。
これからも、日建協では女性活躍の推進や、建設産業の魅力化に取り組んでいきます。