誰にとっても働きやすい建設産業を実現するために必要なこと・・・女性技術者会議

女性技術者会議

「誰にとっても働きやすい建設産業を実現するために必要なこと」

 新たなロールモデルを考えよう!

08-09jogi_p日建協では2009年から女性技術者会議を開催してきました。多くの女性技術者の「5年、10年先の自分の働いている姿が想像できない」という声を受けて2011年にはロールモデルを作成するなど、様々なテーマで議論を重ね、女性技術者の声を発信してきました。その間、内閣府、国交省、厚労省、業界団体等から次々に女性活躍をテーマにした施策等が示されましたが、その中には、これまで日建協が女性技術者の声をまとめ、様々な場所で訴えてきた内容が、多く盛り込まれています。
そこで今年は、新たに見えてきたことがあるのではとの思いから、「誰にとっても働きやすい建設産業を実現するために必要なこと」をテーマに、改めて『ロールモデル』を作成するため、女性技術者の皆さんに集まっていただきました。
会議では、班別に「ワーク」と「ライフ」の条件設定を行い、ロールモデルを作成しながら、働き続ける上での「問題点」を見つけ、その「改善案」について討議しました。
それでは、実際にどのような問題点や改善案があがったのか見てみましょう!

 

◆ 画像をクリックするとPDFが見られます。 ↓

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※1 こまち長
経験豊富な女性技術者に贈られる「称号」です。働く女性の手で、これからの建設産業を担う女性を育てましょう!  明日のこまち長はあなたです!

※2 ゼネコン人材バンク
これまでのような「出産や子育ては女性任せ」という世の中では、女性は働き続けることができません。そこで、ゼネコンを退職したOBやOGが登録するゼネコン人材バンクです!これまでの仕事や子育ての経験を活かし、子供を保育所で預かったり、休日を取得する女性に代わってスポットで工事管理をしたり、後進の育成をしたり・・・。また、好奇心旺盛な子供たちを預ければ、あっという間に担い手養成塾の完成です。ゼネコンの魅力、やりがい(もちろん大変さも含め)に小さな頃から触れた子供たちは、きっと将来の建設産業を担ってくれる・・・かも知れません。

新たなロールモデルから

でき上がったモデルからは、効率的な働き方や自分がどうしたいかなど、意識改革(啓蒙)意思表示が重要であるという思いが伝わってきます。
また、「ゼネコン保育園」「ゼネコンマンション」「ゼネコン子供クラブ」など、会社の垣根を越えた産業全体のネットワークづくりが大切であることが分かります。貴重な人材である退職者を巻き込んだ仕組みづくりも重要です。
多様な働き方は、短時間勤務や転務、育児休業等の制度を整えるだけでは成立しません。女性技術者に限らず、誰がいつ抜けてもいいように、周囲の意識改革サポート体制の整備が不可欠です。
「誰にとっても働きやすい建設産業を実現するために必要なこと」とは、まさに多様な働き方ができる会社、産業を実現していくことに他なりません。
日建協では、今回の会議で得られた様々な問題点、改善策を様々な場所で発信し、ワーク・ライフ・バランスの実現につなげていきます。

 

2015.6.22 女性技術者会議参加者(敬称略 50音順)

女性技術者:入社年度 平成4年~平成26年 土木職4名  建築職9名
青木 沙亜耶(アサヌマユニオン) 飯塚 雅美(五洋労組) 宇井 いずみ(佐藤職組)

漆間 陽子(フジタ職組) 小山 敦子(シミズユニオン) 酒井 由香里(戸田職組)
澤村 淳美(戸田職組)  田邊 麻由子(三井住友社組) 二村 奈央子(安藤ハザマユニオン)

浜住 美香(佐藤職組) 日野 陽子(安藤ハザマユニオン) 松延 滋子(飛島労組)
松本 透子(安藤ハザマユニオン)
オブザーバー:吉川 清峰(飛島労組)
マスコミ:日刊建設通信新聞社 日刊建設工業新聞社 日刊建設産業新聞社

 

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