続・東西組合細見21 安藤・間職員組合

左上から 尾﨑さん、片山さん、佐俣さん、池田さん
八月朔日さん、吉田さん、田中さん、一柳さん
内田さん、谷島さん

今春、安藤建設株式会社と株式会社間組の合併により、株式会社安藤・間が発足しました。二つの力が一つになることで新たな価値を創造していく新会社の誕生です。これを受け旧両組合で協議の結果、安藤建設職員組合と間組職員労働組合が今年7月に統合し、新しく安藤ハザマユニオンこと安藤・間職員組合として日建協の一員となりました。

会社及び組合事務所は、オフィスや飲食店が並ぶ東京都港区赤坂に移転しました。組合事務所では、日々組合員の将来に向けた熱い議論が交わされています。

● 設立:平成25年7月27日   ● 組合員数:2,180名(2013年8月1日現在)
● 支部数:10支部       ● 本部執行委員数 : 8名
● 中央執行委員会 : 2回/月

統合を終えた委員長の今の心境

昨年の会社合併発表から今まであっという間で、統合を終えてホッとしているのが正直な気持ちです。最初は統合に向けて解決しなければならない課題が多く、何から手をつけて良いのか分からない状態でした。そこを乗り切れたのも、統合前の両執行部の結束力と、そして多くの組合員の皆さん、OBの皆さんの支援のおかげだと思っています。

統合にあたり力を入れて取り組んだこと

一柳中央執行委員長

「組合員の早期融和」です。異なる会社で育った人たちが一緒になるわけですから簡単にいかないこともあるでしょうが、私たちはお互いが理解し合うことですべてが始まると考えました。具体的な活動として、統合前の昨年9月から委員長と書記長の2名で両組合の支部執行部を全て訪問し、お互いの顔合わせを行いました。会って話すことで、心のうちにあった不安をそれぞれ解消でき、その後の活動がスムーズにできたと思います。他にも互いの若年層だけを集めた懇談会や、合同レクリエーションなどを実施しましたが、ここでできた繋がりが、統合に向けて行った議論の土台になりました。

早期融和に向けた活動もそうですが、全てにおいて常に先に先に手を打って活動してきました。このことが実際に統合を進める上でも、十分な議論を行う環境を生み出したと考えています。

WLBと組合員に期待すること

社会にとってワーク・ライフ・バランスが大切なキーワードとなっています。この言葉は「仕事と私生活の相乗効果を高める考え方とその取り組み」全般をさすと考えます。私たち組合員は単にゆとりを持って働くこと、つまり「時間で成果を確保する」という考え方ではいけません。ワーク・ライフ・バランスの実現を確保できる環境づくりに力を入れていきますが、ワーク・ライフ・バランスの正しい理解を広げることも組合の役割だと思いますし、そのことに気付いた組合員も自ら先手を打って意識改革に取り組んでほしいと思います。

新組合のあるべき姿について

谷島書記長

統合は組合活動を根本から見直す良い機会であったと思います。両組合の良い点を取り入れ、無いものは新しく作るなど、これまでなかった新しい視点で組合のあり方や活動内容を一から構築していくことができました。

統合にあたり新たに策定したもののひとつに「ミッション・ビジョン」があります。これは新組合のあるべき姿をイメージで表したもので、「活力」「ゆとり」「誇り」の3つをキーワードとして組合活動を進めることとしています。これらの3つが密接に絡み合った先に私たちが考える新組合の将来像があると思います。もちろん人それぞれ価値観は違いますが、自分なりの「活力」「ゆとり」「誇り」を持てる職場の実現をめざしていきたいと思います。そして、今までの所属会社や組合、さらに今までの自分にとらわれない未来をつくる飛躍の年にしたいと考えています。

これからに向けて意気込みを!

統合によって私たちは新しい活動のスタート地点に立っただけです。やらなければならないことはまだまだたくさんあります。新組合の執行部としてプレッシャーも多いですが、精一杯頑張っていきたいと思います。

組合統合という転機にある中で、既に一柳委員長と谷島書記長は抜群のチームワークを発揮しています。古い概念に拘らないで統合を機に組合をより良くしていきたいという熱い思いが言葉の節々から感じられる取材でした。

安藤ハザマユニオンの皆さんの活動がより充実したものとなりますように日建協も応援しています。