日建協第94回定期大会 みんなの力をつなぎ合わせ ともに創ろう 新たな建設産業を

8月1日、2日に日建協第94回定期大会をホテルラングウッド(東京・日暮里)にて開催しました。

会場には加盟組合代議員のほか、傍聴者、マスコミ関係者など多くの方にお集まりいただきました。

1日目は2016年度の活動と決算報告等を審議し、その後、2年任期の大曽根事務局長を除く新役員が選出されました。

2日目は2017年度活動方針について、3つの分散会にて活発な議論を交わしました。すべての議案は承認され、2017年度の日建協活動がスタートしました。


今、建設産業はより大きな変革の時をむかえています。来るべき少子高齢化・人口減少社会の到来を見据えると、建設産業が魅力ある産業として持続的に発展していくためには、労働環境改善が急務であるといえます。すでに、行政や業界団体ではさまざまな施策を発表し取り組みを始めています。さらに今年、政府が時間外労働の上限規制を設ける方針を示したことにより、長時間労働解消にむけた動きが急加速しました。
日建協でも、これまで労働環境改善にむけて、必ずしも閉所に限らない所定外労働時間の削減や休日取得に取り組んでまいりました。このように建設産業を取り巻く環境が大きく変化していく今こそ、これまで以上に強く閉所を実現するため、改めて 「4週8閉所」 をめざすこととし、さらなる労働環境改善にむけ取り組んでまいります。
労働時間の上限規制適用までの期限が切られたことにより、今後の議論は 「できる・できない」 ではなく、「いかにやるか」 というものになるでしょう。行政や業界団体、そして企業がトップダウンで行う労働環境改善の取り組みに対し、私たちはボトムアップで、働くものの立場から一歩ずつ着実に進めていくことが必要です。組合員の皆さん自身も考え、発信し、そして行動していっていただきたいと思います。皆さん一人ひとりの行動がやがて大きな力となって建設産業に前向きな変化をもたらすものと確信しています。
日建協執行部は2017年新たな体制でスタートします。私たちは、皆さんとともにこの大きな変革を乗り越えるため、今が皆さんと新たな建設産業を創るチャンスととらえ、今だからこそやるべきことを見定め、全力で邁進していきます。

 

活動の2本柱

■ 産業政策活動

政策提言活動
作業所の4週8閉所(完全週休2日)の実現にむけ、行政、業界団体などへ提言活動を行います。提言の策定においては、加盟組合より選ばれたアドバイザーと、アンケートなどをつうじて得られた組合員の労働環境の実態を踏まえた討議を行います。

(意見)
・ 発注者への提言において日建協が先導役として建設産業を引っ張ってほしい。
・ 民間発注者団体への提言活動に期待している。継続して働きかけをしてほしい。

組織外活動
建設産労懇、行政、業界団体や建設関係団体との交流を深め発信力を高めます。また、政策提言への理解協力を求め、連携した取り組みを模索します。

(意見)
・ 次世代への働きかけとして、小学生を対象にした出前講座は有益である。さらに活動を広げてほしい。

■ 加盟組合支援

連帯活動の企画実施
時短推進にむけ、中期時短方針を時勢に合った内容へ改定します。賃金交渉にむけ、日建協個別賃金を見直します。時短・賃金を軸に今だからこそできる、また、今だからこそやるべき活動を考え行っていきます。

(意見)
・ 世の中が動き出しているので、4週8閉所実現にむけてスピード感をもって取り組んでほしい。

加盟組合個別支援
加盟組合の個々のニーズに対して情報提供、講師・弁護士紹介などの個別支援を行います。

セミナーの開催・紹介
加盟組合に有益なセミナーの開催や各種セミナーの情報提供を行います。

 

活動の基盤

■ データバンク機能

各種調査
各種調査により、質・量ともに充実したデータの収集と蓄積を行い、調査結果の分析をし、加盟組合へフィードバックします。

研究・情報収集

調査結果が有効に活用できるように、アウトプットを見据えた設問内容の検討を行います。調査結果は適切に加盟組合へフィードバックします。

(意見)
メンタルヘルス関連の統計をとり、4週8閉所の実現にむけた所定外労働時間の削減実績との相関をデータ化し活用してはどうか。

■ 組織活動

組織内強化、組織拡大にむけた取り組み
執行部訪問等により加盟組合の連帯意識を高揚するとともに、組織拡大にむけ、組合員の範囲拡大支援や、未加盟組合の加盟促進に取り組みます。

組織内外への広報活動の充実
機関誌「Compass」や「Nikkenkyo News」などで、タイムリーに、わかりやすく日建協活動を広報していきます。

財政と活動に関する小委員会
日建協活動の健全な運営を続けていくため、加盟組合とともに財政と活動の検討を行います。

(意見)

・ 時短や統一土曜閉所運動など、外勤者は日建協活動の意義を実感できている。内勤者にももっと日建協活動をアピールすることが必要。
・ 他産業の意見は参考となるため組織外交流を積極的に取り組んでほしい。

 

加盟組合の皆さんからいただいた貴重なご意見は、今後の日建協活動の参考にさせていただきます。

 

日本労働組合総連合会(連合) 副事務局長  南部 美智代 様

2017春季生活闘争において4年連続の賃上げが実現し、中小企業も含め賃金の底上げが広がりを見せています。連合はこれからも賃上げはもとより、全ての働くものの健康を守り、健やかに働き続けられる社会の実現をめざします。日建協には建設産業の健全な発展と働きがいのある職場の実現をめざし、産業のリーダー役として期待しています。


国土交通省 土地・建設産業局 建設市場整備課長  出口 陽一 様

防災・減災対策、社会インフラの老朽化対策等において極めて大きな役割を果たしている建設産業において、将来の担い手確保・育成は最優先課題です。女性や若者が希望の持てる産業となるために、働き方改革や生産性向上が必要不可欠であり、職場改善にむけて取り組んできた日建協の役割は今後もますます大きくなっていくと考えます。


厚生労働省 職業安定局雇用開発部 建設・港湾対策室長  吉野 彰一 様

建設産業の担い手確保のため、長時間労働の是正や社会保険の加入促進など職場環境の改善にむけて、昨年4月に 「第9次建設雇用改善計画」 を策定しました。若者が展望をもって安心して活き活きと働ける魅力ある職場づくりの推進を、国交省や日建協をはじめとした関係機関と一緒になって進めていきます。


内閣府 男女共同参画局 推進課長 田平 浩二 様

内閣府では 「第4次男女共同参画基本計画」 に基づき、長時間労働の改善や女性の採用・登用推進を進めています。昨年4月には 「女性活躍推進法」 が完全施行され、男女共同参画実現にむけ新たな段階に入っており、女性活躍推進やワーク・ライフ・バランス実現にむけて日建協とも連携しながら進めていきます。


全電工労連 議長  葛西 満昭 様

働き方改革は、できない理由を挙げているうちは実現しません。一人ひとりがそれぞれの立場において職責を全うし、できることを積み上げていくことが重要です。建設産業は職種が多岐にわたっており、長時間労働の是正など問題解決には、これからも建設産労懇の仲間が連携して関係諸官庁へ働きかけることが大切だと考えています。


 

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大会に引き続き、多数のご来賓と加盟組合役員の出席のもと、名刺交換会を開催しました。会の冒頭、久保田議長が挨拶を行い、ご来賓の方々より激励のお言葉をいただきました。その後、加盟組合を代表して安藤ハザマユニオン永田中央執行委員長の乾杯のご発声により、名刺交換会がスタートしました。終始和やかな中、今回退任した日建協執行部役員の挨拶、新役員の紹介を行いました。

 

ご来賓の皆さま

・日本労働組合総連合会 (連合)
事務局長 逢見 直人 様 (左)
・国際建設林業労働組合連盟 日本加盟組合協議会
副議長 勝野 圭司 様 (右)

 

乾杯の発声 安藤ハザマユニオン 永田中央執行委員長

 


~ 日建協2017年度 名刺交換会開催にあたり ~
日本建設業連合会 事務総長 有賀 長郎 様

日建連は働き方改革実現にむけた取り組みの基本方針をまとめています。なかでも長時間労働の是正・週休二日実現にむけ週休二日推進本部を設置して政府や国交省に様々な働きかけをしています。働き方改革は日建協が活躍すべき舞台であり、日建連に対してもどんどん提案をしてほしい。また、働き方改革の実現には、最後はそれぞれの会社や職員の努力が必要となるため、各加盟組合において会社と緊密に意見交換をしてほしい。

~退任役員を代表して~  日建協 前議長 田中 宏幸

今大会で退任された
田中前議長(左)、地濃前副議長(右)

この第94回定期大会をもって、日建協執行部を退任いたしました。この3年間、任期を全うすることができましたのも、ともに活動を進めてくださった加盟組合の皆さんのおかげです。誠にありがとうございました。
担い手確保・育成にむけ、かわりつつある建設産業を日建協執行部として身近で感じることができました。そのような中、長時間労働解消のため、建設産業には、新たな、そして、より大きな変革を求められることになります。今が改善のチャンスと捉え、さらなる建設産業の魅力向上をめざし、今後の活動を進めていただくことを期待しております。

 


新年度のスタートにあたり、日建協執行部一同、気持ちを新たにし、魅力ある建設産業の実現にむけ全力で活動に取り組んでまいります。加盟組合の皆さん、今後ともよろしくお願いします。

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