日建協第89回定期大会 (2012年8月2~3日)

夢は大きく 心はひとつに
魅力ある建設産業を ともに創ろう

8月2日、3日の両日、東京(日暮里)のホテルラングウッドにおいて日建協第89回定期大会を開催しました。
2012年度の日建協活動のスタートとなる本大会には加盟組合から代議員と多数の傍聴者が出席し、活動方針について活発な議論が交わされました。

 

2011年度活動報告

山口大会議長(鴻池労組 中央執行委員長)
渋谷大会議長(フジタ職組 執行委員長)

2011年度の日建協は、「ともに歩もう ともに創ろう建設産業の新しい明日を」のスローガンのもと、建設産業の魅力向上にむけた活動、特に建設産業が抱える課題解決にむけた政策提言活動および加盟組合支援としての時短推進に重点をおいて活動してきました。
大会ではこれらの活動と決算報告の審議が行われ、出席代議員全員の賛成により、2011年度の日建協活動報告等が可決・承認されました。

役員改選・2012年度活動方針(案)他説明

2011年度の活動報告承認後、2012年度役員の選挙が行われ、新執行委員が選出されました。選挙後、選出された新執行部を代表し、山田議長より新年度にむけた強い決意を込めた挨拶を行いました。
続いて、執行部より2012年度の活動の基調と個別活動方針(産業政策活動、加盟組合支援、データバンク機能の維持、組織)の説明を行い、大会初日は終了しました。

分散会討議・議案採決

大会2日目では、前日に行われた2012年度の活動方針(案)について、3つの分散会で討議を行い、出席代議員と日建協執行部で活発かつ熱のこもった議論を繰りひろげました。
続いて午後からの全体会議において各議案が審議され、分散会で十分な議論が尽くされた2012年度の活動方針(案)は代議員全員の賛成により、可決・承認されました。
以上で日建協第89回定期大会は閉会しました。大会議長、分散会主査・副主査、各委員の皆さま、大会をお手伝い頂いたスタッフの皆さま、ご協力ありがとうございました。

大会の様子

 

 

【分散会で出た主な意見等】

  • 「日建協個別賃金」は、加盟組合の賃金交渉において貴重なデータなので、日建協として活用が進むようアピールして欲しい。
  • 土木工事の提言については、地方整備局だけでなく、工事事務所の担当者など最前線にまで浸透するような提言をして欲しい。また経過をしっかり発信して欲しい。
  • 4週8休は、現状と乖離している。工期短縮は会社の経営にも関係する。提言のみならず、解決のためには受注者側の企業や業界団体側の協調、取り組みも必要なので対応して欲しい。
  • 各加盟組合での時短推進取り組み事例の効果をまとめて日建協で展開して欲しい。
  • 加盟組合間交流会の実施について、早めの計画決定、周知をお願いしたい。期待している。
  • 帰宅旅費の非課税化について、連合に強く意見発信し、Compassでも取り上げて欲しい。
  • 出前講座について、他大学の新規開催にむけ取り組んで欲しい。

[分散会で頂いた貴重なご意見を大いに参考にさせて頂き、これから1年間活動を進めていきます]

議長挨拶
「健康で働きがいのある、魅力ある産業」をめざして

日建協 議長 山田 栄治

私たち日建協にとって重要なことは、建設産業における産業別労働組合として、一組合では取り組むことのできない活動を行うことです。日々最前線で働いている組合員の皆さまの声を、様々な発信先に訴え続けていくことが日建協の使命だと考えています。 2012年度の活動にあたり、「夢は大きく 心はひとつに 魅力ある建設産業を ともに創ろう」をスローガンに掲げ、「ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)」「受発注者間の対等な関係の確保」「適正工期で受発注できる環境」「誰もが働き続けられる環境」の4つのキーワードを挙げました。このキーワードの実現にむけた道筋が少しでも見出せるように、日建協新執行部11人は全力で活動します。そして建設産業が「健康で働きがいのある、魅力ある産業」となるよう、日建協加盟組合員約32,000名の心をひとつに、一歩ずつ前進していきたいと思います。

どうぞご指導、ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。

大会ご来賓からのメッセージ

日本労働組合総連合会(連合) 会長 古賀 伸明  様

連合は震災復興への取り組みから、日本全体の再生につなげていきます。「働くことを軸とする安心社会」を提唱し、公正な労働条件を保ち、めざすべき社会像を提示していきます。日建協の皆さんの熱心な討議で更に活動が前進することを期待します。


厚生労働省 職業安定局 建設・港湾対策室長 福士 亘  様

日建協の時短アンケートはち密な分析であり、自部署でも活用させて貰っています。対策室では職場環境を改善し、若年労働者がなかなか入職しない、技能継承できない問題の解決のために新しい助成金制度の構築を検討しています。建設産業の明るい将来のために皆さんも一緒に取り組みましょう。


内閣府 男女共同参画局推進課長 仕事と生活の調和推進室参事官 小林 洋子 様

日建協では、統一土曜閉所運動を10年以上も継続して取り組まれており敬意を表します。女性技術者会議の開催もワーク・ライフ・バランスの実現にむけた素敵な活動だと思います。内閣府でも女性の力の必要性を発信しています。これからもワーク・ライフ・バランス実現にむけ一緒に取り組みましょう。


建設産業労働組合懇話会 代表 建設連合 中央執行委員長   星野 康幸  様

震災後において、「建設を通した街づくり」に建設産労懇の多くの仲間が関係したと自負しています。外部で時々「震災特需」の言葉を聞きますが、この思いやりのない言葉に抵抗を感じます。組合活動では相手の気持ちを思いやることが必要だと思います。新しい3K(かっこいい、感動する、稼げる)産業となるよう、共に頑張りましょう。

名刺交換会

大会に引き続き、多数のご来賓と加盟組合役員の出席のもと、名刺交換会を開催しました。冒頭の山田議長の挨拶の後、ご来賓の方々からの激励とご祝辞を頂き、加盟組合を代表し、飛島建設労働組合 上杉本部執行委員長より乾杯のご発声を頂きました。 会は終始、和やかな雰囲気で進み、途中2011年度をもって退任した日建協役員の挨拶があり、最後は2012年度の日建協新執行委員が自己紹介と2012年度にむけた抱 負をのべ、閉会となりました。


    

ご来賓のみなさま:左から

・日本労働組合総連合会(連合) 副事務局長 水谷 雄二 様
・社団法人  日本建設業連合会(日建連) 事務総長 有賀 長郎 様
・国際建設林業労働組合連盟  日本加盟組合協議会(BWI-JAC)   議長 河田 伸夫 様

~退任にあたって~

退任した皆さん
左から出田前副議長、遠藤前事務局長、寺田前副議長

この第89回定期大会にて、日建協本部を退任致しました。皆さまのお力添えのおかげで無事任期を全うすることができました。加盟組合の皆さま、3年間本当にありがとうございました。日建協には建設産業を代表する産業別労働組合として、これからも加盟組合の皆さんの声を聞きながら、新しい建設産業の実現にむけて活動を続けていくことを期待しています。


新年度のスタートにあたり、日建協執行部一同、気持ちを新たに引き締め、私たちの労働環境の向上にむけて全力で活動していきます。加盟組合員の皆さん、今後ともどうぞよろしくお願いします。

↑このページの上に戻る