さらなる一歩を踏みだそう ともに創ろう 未来に誇れる建設産業を(日建協第100回定期大会)

第100回を迎える日建協定期大会を8月1日、2日の二日間、アートホテル日暮里ラングウッド(東京)で開催しました。昨年まではWebを併用しての開催だった本大会も今年は対面のみで開催し、全国から多くの加盟組合の皆さんにお集まりいただき活発な議論を交わしました。大会初日は2022年度の活動と決算報告が承認され、新役員が選出されました。2日目には2023年度活動方針について分散会討議を行い、議案についてはすべて承認されました。定期大会終了後には2019年以来となる名刺交換会を開催し、2023年度の新たな日建協活動がスタートしました。

議長挨拶
「いま、このとき」という強い思いを持って
4週8閉所や総労働時間の短縮・働き方改革をさらに推し進める

日建協 議長 木浪 周作

私たちが働く建設産業は、社会経済活動の正常化が進んだことによる国内景気の持ち直しに加え、防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策の推進などにより、政府建設投資、民間建設投資ともに底堅く推移していくことが予想されています。しかしながら、2023年3月期の決算においては多くの会社で増収となる一方、利益面については悪化傾向でした。日建協加盟組合における今年の春闘では、3%賃上げによる総合評価での加点措置に加え、昨今の賃上げ機運の高まりも相まって、多くの加盟組合でベアが実施されましたが、業績を理由に一時金が減額となった組合もあり、私たちの処遇改善は一進一退の様相を呈しています。また、労働環境においては、政労使が一体となり取り組みを進めていることで、着実に改善はしているものの、他産業の労働環境と比べればまだまだ改善の余地があり、今後も継続して取り組んでいかなければなりません。
日建協ビジョン2030「誰もがいつまでも働ける 誰からも誇りに思われる産業」の実現にむけて、本日、日建協は新たな執行体制での活動をスタートさせます。ロードマップで定めた取り組み事項や中間目標に沿って、加盟組合の皆さんとは、より連帯した活動ができるよう執行部一同取り組んでまいります。活動にあたっては、Web会議ツールの活用は継続しながらも、対面での活動を重視し、会って話すことの大切さを改めて感じることができるような組合活動を実践していきます。これまで加盟組合の皆さんと日建協が、ともに積み上げてきた活動を継承しながら、さらなる一歩を踏みだし、ともに未来に誇れる建設産業を創っていきましょう。