まだまだあるぞ! アイデア発想法 ③ ・・・ なぜなぜ分析

14-06なぜなぜ分析(なぜなぜ5回法、5なぜの法則)は、トヨタ自動車で使われたことで脚光を浴びた手法で、今では建設産業や医療分野などさまざまな業種や場面で使われています。
「それはなぜなのか?」を繰り返すことで、問題解決策や新たな発想を生み出します。
今、現実に起こっている事象に対する原因や解決策は、深く掘り下げて考えていかないとたどり着けません。起こっている事象はいわば「氷山の一角」であり、奥深くに潜む真の原因を特定するために用いる手法です。

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分析する上では、「売上の下落に伴い、固定費の負担が大きくなり、利益が下がっている」など、原因を複数にせず、「売上の下落」 「固定費負担の増大」 「利益の減少」と分けて抽出しましょう。

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例えば「前任者からの引き継ぎが不十分だった」という表現では、何がどのように不十分であったか分かりません。「前任者が顧客の○○という要望を引継書に記載しなかったから」など内容をはっきりさせて分析していくと次の分析につながりやすくなります。

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例えば「新人だったから」と結論づけてしまった場合、それに対応する方策としては 「新人に担当させない」などとなり、それでは根本的な解決にはなりません。「マニュアルが周知されていなかった」 「事前にミスが発生しそうなことを伝達しておかなかった」など根本解決に向かうように原因追究をするようにしましょう。

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この分析は「なぜなぜ5回法」とも呼ばれていますが、要因が分析できれば必ずしも分析を5回行う必要はありません。逆に、真の要因分析ができたと思えるまでは何回でも「なぜ?」を繰り返します。


なぜなぜ分析は、物事をただ漠然と考えるのではなく、順序立てて考えるためのツールです。職場の業務改善や問題解決に使ってみてください。