本文へジャンプ
      
日建協では時短推進活動の柱として「統一土曜閉所運動」と「作業所異動時休暇」の推進に取り組んでいます。こうした取り組みも含めて日建協の時短推進活動はすべて中期時短方針の考え方に沿って実施しています。
時短推進の取り組みは、単年度で結果に繋げることがなかなか難しいため、継続的に実施していくことが大切です。そこで、中期的な時短推進についての取り組み方針をたてることが必要となります。これが、中期時短方針です。
日建協では取り組みの状況や社会情勢に応じて、加盟組合と同じベクトルで取り組めるようにするために、今までも加盟組合のメンバーと一緒に定期的に見直しを行ってきました。ちなみに現在の方針は2004年に策定されたものです。

私たちの時短に対する意識の高まりに反して、取り巻く労働環境の厳しさにはなかなか改善の兆しが見えず、長時間労働に歯止めがかからない状況です。
そして、社会的な背景としては、「ワーク・ライフ・バランス」の考え方が広く注目を集めるようになり、労働法制に関しては、時間外割り増し率を上げようとする動きがあるなど、社会全体で「働き方」「働かせ方」に対する考え方を見つめなおす議論が行われています。
こうしたことから、現状の方針の見直しを行う時期にきていると判断し、今年1年かけて新たな時短方針「中期時短方針2008」を策定することになりました。

「中期時短方針2008」を策定していくうえで、加盟組合からメンバーを募集し、時短専門委員会を立ち上げて、今年一年間活動することになりました。
加盟組合の委員長・書記長を中心に
「何とかしなければ!!」
そういう熱い思いを胸に、立ち上がっていただいた、9名の強力なメンバーをご紹介します。

【時短専門委員】
写真をクリックするとコメントが見られます
坂谷内章博佐藤秀久石井誠藤本一松田喜彦
小舩之治澤田昌彦米川聡原伸治郎

      
第1回時短専門委員会では、現在の時短方針の取り組み内容を再確認したのち、今後どのように時短方針を作っていくべきかについて、各専門委員から積極的な意見が出されました。

      
建設産業に働く私たちにとって、長時間労働は“最大の課題”といっても過言ではありません。変わろうとしている社会情勢もふまえたうえで、日建協では、9名の専門委員とともに、さらに議論を重ねていきます。
今回の時短方針においては、ワーク・ライフ・バランスの観点からも時短方針を検討していきたいと考えています。加盟組合および組合員のみなさんにわかりやすく、そして取り組みやすい時短方針の策定を目指していきます。
ワーク・ライフ・バランスについて

 みなさんも、最近この言葉を良く耳にすることがあると思います。Compass3月号(Vol.771)でも紹介していますが、「仕事と生活の時間を調和(バランス)させることでより充実した生活をおくることができる。」といった考え方のことです。自分の希望する仕事と生活の時間配分は価値観によって変わってきますが、昨年、調査を行った、生活実態・意識調査によると生活の時間を増やしたいと考えている人は約8割もいました。そして、仕事と生活時間の現状のバランスと満足度の関係について表してみると、(図1参照)仕事と生活のどちらかが極端に長い時間の人よりも、どちらも適度にバランスがとれている人ほど、満足感が得られていることがわかります。



満足感を得ることで働く意欲も高くなり、仕事の効率も高くなります。それは私たちにとっても、企業にとっても良いことです。ワーク・ライフ・バランスの実現のために、他産業にくらべはるかに多くの残業をしている建設産業においては、まず仕事の時間を減らしていくことを目指していかなければいけません。
そして、生活時間を増やしてその時間を例えば趣味の時間に使うのか、大切な人とすごすのか、そして、その時間は平日なのか、それとも週末なのか、こうした生活時間を確保していくためには、どのような働き方をしていくべきかを考えていくもことも時短に繋がっていく方策の一つではないでしょうか?

Compass Vol.774 PDFはこちら(9.77MB)

●このページのトップへ
◆ホーム◆Compassバックナンバー

   Compass774