ともに創ろう あなたが輝ける建設産業を(日建協第102回定期大会)

第102回を迎える日建協定期大会を8月4日、5日の2日間、アートホテル日暮里ラングウッド(東京)で開催しました。2025年度も全国から多くの加盟組合代議員の皆さんにお集まりいただき、活発な議論を交わしました。大会初日は、2024年度の活動と決算報告が承認され、2025年度の新役員が選出されました。2日目には2025年度活動方針について、分散会討議を行い、活動方針を含む議案について承認されました。定期大会終了後には、名刺交換会を開催し、2025年度の新たな日建協活動がスタートしました。

議長挨拶
建設産業の未来を切り拓く: 課題解決と連携の重要性
日建協 議長 青山 敏幸

私たちが働く建設産業は、社会経済活動の正常化に伴い国内景気が持ち直し、政府の国土強靱化計画により2026年度から5年間で20兆円規模の建設投資が見込まれています。しかし、資材価格や労務費の高止まりが続き、工事採算の改善や適正な価格転嫁が求められ、厳しい経営環境が続いています。今年の春闘では、賃上げや初任給の引き上げが多くの企業で実施されました。労働環境の改善に向けた取り組みも進んでいますが、他産業と比較するとまだ改善の余地があり、さらなる努力が必要です。
建設産業は、経済社会基盤を支え、災害時には地域の安全を守る重要な役割を果たしています。このため、産業が抱える課題を早急に解決し、魅力ある産業へと変革する必要があります。労働環境については、2024年4月からの時間外労働上限規制により労働時間は減少傾向にありますが、長時間労働や労働時間の適正申告といった課題は依然として残っています。2025年度には、日建協が「産業政策活動」と「加盟組合支援」を柱に、産業全体の底上げと加盟組合にとって有益な活動を推進していく方針です。
私たちは、日建協ビジョン2030「誰もがいつまでも働ける 誰からも誇りに思われる産業」の実現に向けて、新たな執行体制で活動を開始します。2030年の目指す姿を実現するため、加盟組合との連帯を強化しながら取り組んでいきます。また、日建協は昨年度70周年を迎え、今年度から新たな5年、10年を見据えた活動が始まります。建設産業を取り巻く環境は日々変化しており、そのスピードは加速しています。これまで加盟組合の皆さまとともに築き上げてきた活動を継承しながら、柔軟に変化に対応し、加盟組合の一員であるあなたが輝ける建設産業をともに創り上げていきましょう。