今年もやります 日建協セミナー!

今年もやります 日建協セミナー!


日建協では、毎年、主に加盟組合執行部を対象に、組合役員・組合員に役立つセミナーを開催しています。組合役員として知っておかなければならない労働法の知識や、賃金制度に関するセミナーの他、時勢に合わせて組合活動に役立つセミナーを開催しています。今回は2016年度のセミナーの紹介と2017年度のセミナーを告知します。

労働法セミナー(2016.9.16 東京)

組合役員として 「組合員からの相談にどう対応するか」 をテーマに開催しました。組合員からパワハラ、セクハラなどの相談を受けた際、法的な観点からどのような主張ができ、そのためにどのような証拠を収集すべきか、といった観点で、より実務的な内容のセミナーとなりました。講義だけではなく具体的な事例を基にグループ討議も行いました。

講師の山内弁護士             グループ討議の様子

 

グループ討議 事例 (要旨抜粋)

入社5年目の営業部に所属する女性組合員から、直属の上司である課長からセクハラを受けているとの相談を受けました。
■ 女性が同課に異動してきてから2年半くらいの間の出来事
 男性は、女性から交友関係や仕事の悩みを相談され、それに答え励ますうちに、私的にメールを交換するようになった。
 その後男性は女性に 「今日のハンカチはきれいだね」 程度の発言をしていたが、その後徐々にエスカレートしていった。
 女性が 「もう私的なメールはやめてください」 と言ったが、その後も男性は時々私的なメールを送ってきた。
 忘年会の席では、カラオケでデュエットを強く求められるなどした。
 忘年会の件もあり、年明けから女性は男性と会うのが怖くて出社できなくなった。
〔討議事項〕
 女性からはどのようなことを事情聴取すべきか。
 女性の言い分を裏付ける証拠としてどのようなものを検討すべきか。
 どのような点を踏まえてセクハラ該当性を判断すべきか。
 本件をどう解決するのが適切か。
※ 紙面の都合上、討議結果はご紹介できませんが、参加者には 「組合役員目線」 で討議をしていただきました。

 

地区セミナー(2016.10.14 大阪)

毎年、大阪地区を中心に地区セミナーを開催しています。2016年度は日建協の顧問弁護士である大川一夫弁護士を講師に招き、相談事例を基に、組合員からの労働相談にあたって必要となる基礎知識や、最近の労働法制の動向についてお話しいただきました。相談事例では賃金や労働時間などについての具体例を踏まえてご講義いただきました。また、最新の法改正の情報など組合役員にとっては非常に有益なセミナーとなりました。

 

熱心に耳を傾けます

 

毎年多くの方に参加いただいています

組合役員として必要となる賃金に関する知識習得に役立つセミナーを開催しています。2016年は賃金コンサルタントの武内崇夫氏を講師に迎え、賃金に関する基礎知識から実務上の留意点など多岐にわたる内容を2日間の日程で実施しました。
また、チェックリストを用い、参加者それぞれの会社の賃金制度の充実度を再確認するとともに、初任給や昇給のピッチなどを想定し、賃金表(賃金テーブル)を実際に作成する演習などを行っています。

 

賃金教室より ~ 賃金用語の基礎知識 ~

Q : 次の用語の違いは?

① 一時金と賞与
一時金も賞与も同じものですが、労働組合側と経営側とで捉え方が異なります。労働組合側は労働の対価である給料の一部、給料の後払いと捉え、「一時金」 と呼びますが、経営側は利益や成果に対する分配と捉え、「賞与 (ボーナス) 」 と呼びます。

② 所定内賃金と基準内賃金
所定内賃金とは所定労働時間働いたときの賃金をいいます。そのため、残業代は含まれません。基準内賃金には明確な定義はありません。賃上げの対象賃金、賞与の計算基礎賃金など労使が交渉対象賃金を決めるときに使われます。

③ 年齢給と年功給
年齢給とは年齢ごとの生計費をカバーする生活給をいいます。年功給は勤続給。勤続による習熟給。言葉は似ていますが、両者は全く性格の異なるものです。

④ 昇格と昇進
昇格とは能力の高まりを受け止めた職能資格の上昇。一般的に 「等級」 があがることをさします。昇進とは部長、課長など役職への登用を指します。昇格は処遇辞令 (任ずる) が出され、昇進は配置辞令 (命ずる) が出されます。両者は分離して運用することが望ましいとされています。

⑤ ベースアップと定期昇給
ベアとは賃金表 (ベース) の改定 (アップ) のことをいいます。昇給とは仕事、能力、年齢など労働の質の向上による個人別賃金の制度的上昇をいいます。その中でも、毎年定期的に実施することを約束したものが定期昇給、略して定昇といいます。

 

労働法セミナー、地区セミナーの他、その時々のトレンドや社会問題になっているテーマを取り上げたセミナーも実施しています。2016年度は講師に日本脳卒中協会の川勝専務理事を招き、脳卒中をテーマにワーク・ライフ・バランスセミナーを実施しました。
人が要介護状態に至る最も大きな理由であるともいわれている脳卒中。近年、育児や介護などと同様に 「治療と仕事」 の両立支援にむけて社会が動きだしています。育児や介護、治療と仕事を両立できるようにするためのインフラ整備が重要である一方、要治療、要介護状態に至らないに越したことはありません。また、脳卒中を発症しても適切な対処によって重篤化を防ぐことにもつながります。脳卒中の予防や、万が一を考えていくきっかけとするセミナーです。
第2回書記長会議に合わせて開催し、多くの方に受講いただきました。

 



今年度も以下のセミナーをそれぞれ開催する予定です。ご興味がある方は組合本部へお問い合わせください。

労働法セミナー  今さら聞けない?  労働法の基礎知識
2017年9月22日(金)  18:00 ~ 20:00  東京 (日暮里)
事例検討を用いた労働法の基礎知識の確認・習得と応用

賃金教室  新任組合役員のための入門講座 「賃金」 ってなんだろう?
2017年10月 5日(木)10:00 ~ 18:00
6日(金)10:00 ~ 17:00  東京 (池袋)
賃金制度の基本的な知識の習得や情報交換、生産性向上のための仕組みづくりについて

地区セミナー (関西地区) 
ポジティブ・メンタルヘルスセミナー ~ 前近代的体質の解消にむけて ~
2017年10月13日(金) 18:30 ~ 20:30  大阪 (新大阪)
働く私たちから考える組織の生産性の向上について


皆さんは 「メンタルヘルス」 と聞いた時、どんなことを思い浮かべますか?
メンタルヘルスとは 「こころの健康」 であり、この健康が害されると、こころの病気になってしまいます。長時間労働や人間関係などのストレスなどにより、こころの病気になってしまう人が増えており、近年注目されています。そして、このメンタルヘルスについては、これまで、こころの病気への理解や、病気になってしまった人をどうサポートしていくか、どのように予防していくかということに主眼が置かれていました。
ポジティブ・メンタルヘルスは、こころの健康の 「不調」 への対策と同様に、従業員のこころの健康を 「増進」 することが重要であり、こころを健康にさせることで、仕事への活力が増し、それが引いては生産性の向上につながるという考え方です。
この考え方にのっとり、仕事に誇りややりがいを感じ (熱意) 、仕事に夢中になり集中して取り組んでいる (没頭) 、仕事に積極的に取り組んでいる (活力) の三つが揃って充実している心理状態 (ワーク・エンゲイジメント) を実現することで組織の活性化を図ります。今年度は甲南大学の北居明教授を講師にお招きし、ポジティブ・メンタルヘルスの考え方を用いて建設産業が抱える 「前近代的体質」 の改善にむけたアプローチについて皆さんと考えていきたいと思います。

~ おわりに ~

日建協ではこのような様々なセミナーなどの実施や、外部機関の実施するセミナーの紹介などをつうじて、加盟組合の支援を行っています。今後も引き続き開催・紹介していきますので、ぜひご活用ください。

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