「変わる働き方、変える未来」~建設業の労働時間、休日・休暇の現状について~

日建協では、長時間労働の是正や労働環境の改善など、ワークライフバランスの実現にむけて、加盟組合とともに時短推進活動を進めています。建設業の労働時間、休日・休暇の現状がどうなっているのか具体的に見ていきましょう。

時短アンケートの調査結果では日建協全体の平均が31.5時間となり、前年と比べて4.5時間減少しました。職種別では、外勤建築44.7時間、外勤土木39.2時間といずれも前年と比べて7時間以上減少しております。
なお、減少した要因の一つとして、前年11月より祝日が1日少なく、その分所定外労働時間が減少した影響も考えられますが、全産業と比較すると依然として長い労働時間である状況には変わりありません。

内勤では「社内むけ書類等の業務が多い」が最も多く、次に「決算や竣工前など時期により一時的に業務が増える」となりました。
外勤では多い順に「仕事の性格上、早出・残業する必要がある」「発注者むけ書類等の業務が多い」「配置の人員が少ない」となりました。
内外勤ともに書類業務が多く、書類削減・業務効率化が時短を進めるうえでのポイントになることがわかります。

11月の休日は10日ありました。そのうち実際に休日取得をした日数の平均は、全体9.4日、内勤9.9日、外勤9.1日でした。
内勤はほぼカレンダーどおりに休日を取得できているといえます。外勤建築については、土曜日と祝日の休日取得が少なく、1日ほど休日出勤をしていることになります。

「短工期発注による工程の厳しさ」が他と比べて圧倒的に多く、「発注者の対応が遅いことによる工程の遅れ」「発注者の意識」といった発注者に起因する要因が多くありました。また「労務不足による工程の遅れ」「技能労働者が休みたがらない」といった技能労働者に起因する要因も多くありました。
直近の閉所指数は、全体で6.82閉所(土木7.06閉所、建築6.57閉所)です。閉所指数は、祝日の無い6月のほうが高い指数を示す傾向がありますが、順調に前年同月より指数があがり、ステップアップできています。今後も引き続き8閉所を目指して閉所の取り組みに力をいれていきましょう。

まとめ
所定外労働時間の削減や休日取得・閉所日数の獲得など課題も多いですが、適正工期の確保、個人や作業所の労働時間に対する意識改善が大事になっていきます。今後も引き続き、業務の見直しや労働環境の改善を進め、「誰もがいつまでも働ける 誰からも誇りに思われる産業」を目指して時短推進活動を進めていきましょう。
