理想のキャリアを構築しよう…2025年度 日建協 建設業みらい共創会議

日建協では、2009年以来、誰もが働きやすい産業にすることをめざして「女性技術者会議」を開催してきました。昨年度からは、会議名を改め「建設業みらい共創会議」として、今年度も東京・大阪の2都市にて開催いたしました。建設業における仕事と育児・介護のトレンドについて、2025年4月、10月と段階的に施行された改正育児・介護休業法を背景に、同業他社及び他業種の事例からキャリアシーンにおける必要な制度について講義とグループワークを実施しました。

東京会場

大阪会場

来賓あいさつ

内閣府 男女共同参画局  推進課長 手倉森 一郎 様
政府決定された女性版骨太の方針2025では、いつでも・どこにいても、誰もが自分らしく生きがいを持って生きられる社会の実現を目指しています。内閣府では、日建協をはじめ関係者の皆様と連携しながら、引き続き女性活躍の推進、男性・女性を問わないすべての働く方のワークライフバランスの実現に向けて取り組みを進めてまいります。

講 義

「ライフイベントとキャリア形成」 ~両立の壁をチャンスに変える働き方~
株式会社771 代表取締役 1級キャリアコンサルティング技能士  木原 渚 様

 

知っておきたい介護・育児の制度とトレンド企業の最新動向と海外の取り組み
■育児休業制度の概要(産後パパ育休/パパ・ママ育休プラス)
■出産・育児関連給付金の概要(育児休業等給付の全体像)
■2025年10月法改正のポイント
■事例(玩具メーカー,通信会社,銀行,航空会社,電機メーカーなど)
■家族の介護で受けられる主な支援
■介護休暇と介護休業の違い/仕事と介護の両立支援制度の強化
■海外の取り組み
■WLBとエンゲージメント

ライフイベントをチャンスに変える働き方
キャリアとは/ライフキャリアとワークキャリア/人生における7つの役割/パラレルキャリアで人生を豊かに/育児は仕事の役に立つ/人間の発達方向

事前アンケート(参加者に聞きたいこと)

・女性社員は育休明けに外勤に戻ることが難しく内勤技術部門になりがち。作業所勤務でも子育てを両立するための制度など、伺ってみたい。
・子供は欲しいと思っているが、妊娠した時に現場監督をしていると体に負担がかかりそうなため、どのタイミングで育休をとっているのか知りたい。
・配偶者との家事・育児の分担(特に平日)について、ほかの参加者の方の実態を聞いてみたい。
・妊娠中、産休に入るまでに職場の中で気を付けていたこと。

会議後アンケート

昼食懇親会の様子(大阪)

・様々な意見が聞けるこのような場は非常に貴重であった。来年もぜひ参加したい。(土木内勤・女性)
・自身も今の会社でのキャリア形成や転職なども含む働き方について悩んでいたので、とても良い機会だった。(土木内勤・女性)
・会議に参加するまでは、他社の話を聞いても変わらないと消極的な考えだったが、実際に参加してみて、同世代の方々が、子育てをしながら仕事するためにどのような工夫をしているかがわかった。(事務外勤・女性)
・私自身はまだ育児も介護も経験がないので、経験した方のお話やこれから予定している方の悩みなどを知ることができ、知見が深まった。(建築内勤・女性)
・建設業だけでなく、他業界の育休・介護休暇の制度などを知れてよかった。(土木外勤・女性)

まとめ

日建協では、当会議の内容、構成を企画するにあたり、育児・介護などのライフイベントとキャリアの両立について考える機会を設けることが重要であると考えました。そのため、「知っておきたい介護・育児の制度とトレンド」を講義で取り上げ、グループワークでは女性・男性、子育て経験者などそれぞれ異なった背景を持つ参加者に意見を交わしていただきました。
昨今の動向として、2025 年9 月に日建連より新『けんせつ小町活躍推進計画』が公表され、女性の活躍促進と柔軟で多様な働き方を目指す取り組みが進んでいます。また、改正育児・介護休業法が段階的に施行され、事業主に措置の実施および労働者に対する個別の周知・意向確認が義務付けられるなど様々な施策が行われています。
建設産業で働くすべての人が理想のキャリアを構築し、歩んでいけるようにするため日建協は今後も活動してまいります。