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最近、環境問題、特に地球温暖化の記事をよく目にしませんか? 洞爺湖サミットでも日本は1990年に比べてCO2排出量を6%削減する目標が再確認されました。私達も二酸化炭素の削減に向けて、毎日の生活の中でできることから取り組む必要がありますね。そこで今回は、日本の国土の約7割を占める“森林”の、保護活動に目をむけてみました。

国民の森林作り参加への意識は年々高くなっているそうです。保護活動への参加には募金、森林ボランティア活動や自然と触れ合うイベントなど多くの形があります。自治体や企業などが募集していたりするので、調べてみましょう。

企業の様々な社会貢献活動の中で、森林保護の取り組みが各地で展開されています。社員による森林ボランティアのほか、飲料メーカーが自社の水源としての森林作りを行うなど、企業活動と関連させた取り組みも実施。加盟組合にも、育林事業などへのボランティア参加をしている企業があります。

下草刈りボランティアのようす
「清水建設」HPより

森林や林業に関する知識をもっと深めたい人のために、スペシャリストの資格が作られています。野外活動の指導をする森林インストラクターや、樹木の保護や樹勢回復・治療を行う樹木医などがあります。

東京都八王子市にある高尾山での「初冬の高尾山とクラフト作り体験」イベントに参加してきました。参加者は小学生を含め9名。森林インストラクターの案内で高尾山の金比羅台まで森の小道を2時間ほどかけて散策しました。散策の途中では、森を守ることの大切さや森林の冬支度について教えてもらいました。
その後はクラフト作り。作業はふもとに下りて高尾森林センター(http://homepage3.nifty.com/takaosc/index.html)で行いました。センターでは、森林の管理のほかに、森の間伐材や木の実を使い、クラフト作りや炭作りをしています。間伐材やツル、木の実などは放っておくと朽ちて森を汚します。集めて燃やすとCO2を発生する原因となってしまいます。体験ではこれら森にある材料を有効に使い、いろいろなものを作れます。今回は時期的に松ぼっくりを使ってクリスマス飾りを作りました。

森林インストラクター四反田(したんだ)さん
間伐して陽が差し込む森で間伐の必要性について説明してもらいました

なかなか険しい道、高尾山侮れず

森を抜けると東京一望

●クラフト作りのようす

どんぐりピッコロ:どんぐりの笛です。
小さいのに意外と大きな音。
現場の誘導にも使えるかも。

笛作りにはまずどんぐりの中身をきれいに掘り出します。
ここで手を抜くといい音が鳴りません。
1個目は力入りすぎ破壊、
2個目でようやく成功。

●こちらは木の実を使ったクリスマス飾りづくり

本格的な工具も使用

いつになく真剣

子供に負けじと

完成

この他にも環境への取り組みは様々な団体で取り組まれています。私達の上部組織である連合では「連合エコライフ21」という運動を行っており、環境に対しいくつかの実施項目を定めています。 http://www.rengo.org/
私の出身のフジタ職員組合ではペットボトルキャップの回収(エコキャップ運動)に取り組みはじめました。
私達の産業はとかく環境破壊のイメージでとられますが、施工時のCO2削減やリサイクル、建築物自体への省エネルギー性能の向上や空間緑化などで環境問題にもっと貢献できる産業です。そのようなことに取り組むことで産業のイメージも上がるのではないでしょうか。みなさんも仕事、生活の両面で身の回りの出来ることからやってみませんか。
Compass Vol.780 一括PDF(15.6MB)
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