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Compass767で紹介した「次世代を対象とした建設産業のイメージアップワーキンググループ」がまとめた 「建設産業で働く魅力」をもとに、「出前講座」活動を実施しています。

産業イメージを変えたい
大阪工業大学 工学部 都市デザイン工学科
みなさんご存知のとおり、公共事業に対する社会的批判とともに、業界の不透明な体質や不祥事に関する報道などから建設産業に対するイメージは悪化しています。また、日建協組合員を対象とした生活実態・意識調査においても、約8割が「建設産業に対する社会の評価」について「正当に評価されていない」と感じており、建設産業に対する社会評価の低さを危惧しています。
このような産業イメージの悪化とともに、建設会社への入職希望者は減少しています。日建協が実施した大学教授や学生へのヒアリング調査でも、3Kや産業の将来性に対する不安を指摘する声が多くあがってきています。また、「ゼネコンで働く具体的なイメージがつかめない」など仕事の内容が不明確なため不安を感じているという声もありました。


「出前講座」始動!
日建協では、このような状況に対応し、土木・建築を学ぶ学生が偏ったイメージに左右されることのない職業選択ができるよう、さらなる理解促進と建設産業の魅力向上を目的に「出前講座」を開始しました。
将来の建設産業を担うであろう学生を対象に、これまで法政大学工学部都市デザイン工学科をはじめ、大阪工業大学、高知工科大学で延べ53人の学生に対して実施しました。


組合員による手作り講座
高知工科大学 工学部 社会システム工学科
「出前講座」では、日建協のワーキンググループがまとめた「建設産業の魅力(創造する喜び・社会的役割の高さ・高度な技術力・仕事の達成感)」を中心に、社会資本整備の重要性、建設会社(ゼネコン)の役割や仕事内容などについて伝えています。
講義では、日建協本部役員が行なうものに加え、現場の第一線で働く先輩の生の声を伝えるため、組合員から講師を募集して行なっています。担当する講師は、自らが従事する工事の説明や作業の進め方のみならず、自分がゼネコンに入社した動機や入社以来の充実度の変遷などについて、プライベートな内容を織り交ぜながら紹介。ゼネコン職員がどのように感じ、どのように働いているのかをわかりやすく伝える内容としています。
また、「出前講座」の終わりには、ネットによる相談窓口アドレスを紹介し、講義後にも建設産業に関する質問・相談をフォローする体制を整えています。


学生の意識に変化あり
受講した学生からは、公的資格取得に関するものから、女子学生採用、工事の安全対策、転勤制度、海外進出、自然災害と建設会社との関連についてまで、幅広い観点から様々な質問が出されました。また、受講後アンケートによると、受講前にゼネコンを志望していた学生がわずか10%程度だったのに対し、受講後は「ゼネコン希望」が17%、「ゼネコンも選択肢としたい」が67%に達するなど、「出前講座」の効果は早速表れています。大学教授からも「今後も継続して実施したい」との反応をいただいており、学生に建設産業の姿を紹介する日建協の取り組みを大いに評価してもらっています。




日建協出前講座講師を大募集!
日建協では、今後も「出前講座」を積極的に展開していきます。 「われこそ、出前講師として学生に産業で働く魅力を伝えたい!」 というあなた。日建協本部または所属組合本部までご連絡下さい。
           日建協本部 / TEL : 03-5285-3870       e-mail : info@nikkenkyo.jp

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