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日建協は、建設産業に働く者の立場から、社会資本整備とその一翼を担う建設産業について、一般の方々に正しく理解してもらう活動の一環として、社団法人日本土木工業協会(土工協)が主催する「100万人の市民現場見学会」の取り組みを、広く他産業の労働組合や各種外部団体に紹介しています。
東京都インフォメーションセンターを見学
6月15日に環状八号線南田中トンネル(仮称)築造工事(その2)(清水・鴻池・竹中土木・新井・七海JV施工)で開催された見学会には、全国繊維化学食品流通サービス一般労働組合同盟(UIゼンセン同盟構成組織2700、組合員80万人)流通部会から、流通販売業や電器小売業などで働く労働組合幹部の方々が参加されました。
日頃何気なく利用している道路は、流通業界にとって欠かすことのできない社会資本であるにもかかわらず、どのように計画し施工されているのかを知る機会はほとんどありません。参加者からは、「労働者と使用者が一緒になり、産業への理解とその発展に対して共に尽力していることを評価したい。私たちの労働組合活動の参考になる取り組みであり、見習いたいと思う。」との意見がありました。他にも「建設業界に透明性をもたせて、事業の目的や計画、完成した後に市民が受けるメリットなどをもっとアピールすべき」、「自分の住む地域の工事も見学したいと思った」などの感想が寄せられました。
見学会の開催にあたっては、以前から清水建設(株)より「日建協の理解促進活動に協力したい」という話があり、(社)土工協を通じ、本作業所を選定していただきました。
二班に分かれ現場を見学
6月21日には、隣接工区である環状八号線南田中トンネル(仮称)築造工事(その1)(大成・間・大豊・西武・佐田・古久根・共立JV施工)にて見学会を開催しました。当日は、日本教職員組合(日教組)の構成組織である茨城県教職員組合の方々(小中学校の先生)が参加されました。
子供たちの純粋な気持ちを育む立場である教職員の方に社会資本整備の重要性と建設産業の姿を正しく理解していただくことは、「子供たちがあこがれる産業づくり」に繋がる大切な一歩です。同教職員組合藤井委員長の「子供たちに、真面目に働く大人たちの姿を伝えていきたい」という思いもあり、今回の現場見学が実現しました。
また、当日の見学会では、日建協と日頃から関係が深い厚生労働省労使関係担当参事官室、(財)社会経済生産性本部、連合本部からも「建設工事に興味はあるものの実際に見たことがない」という方々が多数参加され、私たちが働くありのままの姿を感じてもらうことができました。
参加者からは、「地下にたくさんのトンネルを作って大丈夫なのか?」「マンションのすぐ脇を掘っているが、地盤は大丈夫なのか?」「非常時に地上に出るまでに時間はどれくらいかかるのか?」など、様々な観点から多くの質問が出されました。また、見学後には、「優先すべき社会資本整備を見極め、税金を有効に使ってほしい」「緑の保全を考えた社会資本整備を行なってほしい」「物をつくり出す仕事はやりがいのある仕事だと思う」「子供たちにもしっかりと伝えていきたい」などの意見や感想が寄せられました。
国土交通省 塚原課長補佐
21日の見学会終了後には、茨城県教職員組合の方々を対象に、国土交通省が小・中学校の総合学習への利用を想定し作成した「教科と総合で学ぶ『建設のしごと』活用マニュアル」の説明会を開きました。国土交通省では、若年世代から社会資本整備や建設産業に対する正しい認識を持ってもらうことを目的に、建設を主題とした総合学習のマニュアルをまとめ、3月から建設業振興基金のホームページで紹介していますが、これまでのところ教職員からの反応が少ないとのことでした。
そこで、今回の機会を利用し、教職員に直接説明する場を設けました。説明会では、国土交通省総合政策局建設振興課労働資材対策室の塚原建二課長補佐が、生活に密着した多様なテーマを用意しているマニュアルの概要や活用方法について、わかりやすく説明されました。

日建協は、今後も様々な機会をつうじて、建設産業のさらなる理解にむけた取り組みを積極的に行っていきます。
Compass Vol.763 一括PDFはこちら(10.7MB)

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