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左から 掘田、栗本、小泉
皆さんこんにちは。日建協の前議長の栗本です。
私は8月1日の定期大会にて、日建協本部を晴れて卒業いたしました。在任中は、有難うございました。卒業にあたり、貴重な紙面を頂いて、卒業のメッセージを送ります。
私は、2002年度から日建協に在籍し、2003年度と2004年度に議長を務めました。私の在籍した期間は、さまざまなことができる可能性を秘めたすばらしい時期であったように思います。
建設産業は、産業再編の真っ只中であり、建設投資は毎年過去最低の予算が計上され、私たちを取り巻く労働条件は最悪であり、労働組合離れが進む惨憺たるありさまでした。このような時期に「いまだからできること、日建協だからやれること」を念頭においた取り組みを心置きなくやることができました。
労働時間については、統一土曜閉所運動を中心に、まさに労使での取り組みが目に見えて定着していきました。
賃金については、私たちの働く建設産業のあるべき賃金水準のあり方を中心として、賃金交渉のあり方などを改めて考え直すため、取り組みました。
提言活動においては、発注者である行政や不動産会社の労働組合を中心に意見交換を経て、相互間の理解が深まりつつあります。業界団体に対しては、これまでにないと言われるほど同じ目的に対して相互理解を深め、協調性をもった取り組みができました。
他産業の労働組合とはこれまでに付き合いのなかったところとも幅広く交流を持つことができました。また産業内の未加盟組合ともこれまで以上に本音の付き合いを行うことができました。
建設専門紙や建設以外のマスコミとも積極的な交流を経て、数多くの記事掲載に至りました。ほかにも多くのことができました。
これらのことは、いまだから出来たこと、日建協だからやれたことだと思います。だからといって、日建協本部や日建協だけで決してできた訳ではありません。いろいろな人々と真剣に向き合って、本音のお付き合いができ、本当に多くの人々に支えられながらここまでやってこれたと実感しています。
また、これらのことを進めていくうえで、私と同時に今回卒業した堀田前副議長(兼組織局長)と小泉前副議長(兼政策企画局長)の両名が、持っている能力をフルに使った大車輪の大活躍をし、本部役員全員が一致団結した熱い思いの表れです。
建設産業は、まさに “ビッグ・インダストリー” です。この産業で働く労働者の力は、計り知れないほどの可能性を秘めています。だからこそ、私たちの組織や所属、立場の違いはあれど、同じ思いでやれることはまだまだたくさんあるはずです。本当に向かうべき相手に向かって、建設産業全体が力を合わせ、思いを一つにして、一国の命運を左右させるぐらいの高い意識のもと、誇りを持ってこれからも働き続けたいと思います。
私たち卒業生は、これからも日建協地方支局を担うというぐらいの意識を持って、今後もこの思いを忘れずに、より皆さんと近いところで取り組んでいきたいと思います。
Compass Vol.763 一括PDFはこちら(10.7MB)

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